ねこのひとりごと

猫と彼との1匹と2人暮らし。日々の暮らしで思ったことを、ただ綴るブログです。

自分が赦されているような気がした。オブリヴィオン読書感想。

 

こんにちは。ミニマリストのねこです。

 

昨日は明るい話でもないしミニマリストに関係ある話でもないのに、読んでくださってありがとうございます。

 

今日はそんな落ち込んでいた日に読んでいた本について書きたい!と思ったので書きます。私が読んでいたのは、遠田潤子さんが書いたオブリヴィオン (光文社文庫)です。

 

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遠田潤子さんは好きな作家さんです。重く暗い悲しい物語の最後に、光と救いが見える作風が好きだなと感じます。

 

 

最愛の妻を殺害した罪で服役していた主人公が出所するところから、物語は始まります。主人公を待っていたのは主人公の力を利用したい兄やかつての悪い仲間、主人公を許さない義兄、自分のせいで母が殺されたと傷ついている娘。(八方塞がり・・・)

出所してアパートの隣に暮らすことになった女性も過酷な生い立ちです。(父親が失踪。風俗嬢をしながら外国にいる母と弟に仕送りをしている。)

 

そもそも主人公も過酷な生い立ちで、不思議な力を持ってしまったがために競艇に狂った父親に虐待され、努力して立ち直り妻と娘と幸せな家庭を築きながらも悲しい運命は彼を逃がしてくれません。 

主人公を含め、みんな過酷な生い立ちなので、読んでいて過酷で胸が痛いです。(落ち込んでいるときに読んだので余計に。)

 

 

 

オブリヴィオンー忘却、大赦。

 

という意味だそうですね。いろんな経緯があって、最後に主人公は娘にも義兄にも兄にも赦されたと私は思います。でも1番自分を赦せない、自分の罪を忘れられないのは主人公自身だと、私は思いました。

 

 

遠田さんの小説は過酷な生い立ちだったり過去の罪だったり、後悔や傷を抱えながらも過去に負けまいと生きていく人たちを描いているような気がします。

つらい状況だったとしても精一杯生きていこうとするその姿に励まされるのかもしれません。

そして最後には光や救いが見える。そこに安心するというか、自分でもちょっとどういう気持ちかわからないのですが涙が出ます。

 

 

私はこれまでの人生で殺人を犯したり刑事上の罪に問われるようなことをしたことはありませんが、自分の中にはたくさんの罪を抱えています。

友達がいじめられたとき保身を考えて味方にならなかったとか、思ってもいない悪口に口裏を合わせてしまったとか、バイトをドタキャンしてしまったとか。

 

もうみんな忘れているかもしれないけど、私はずっと後悔しています。それでいいのだけれど、でも少しだけ楽になりたい赦されたいと思うときもあって。そんなときに遠田さんが描かれる本は優しく寄り添ってくれる気がするんですよね。

私が遠田さんの小説が好きな理由は、主人公に感情移入して自分が赦されているような気がするからなのかもしれませんね。

 

 

一昨年くらいに遠田さんのことを知り、その年は私の中で遠田さんブームでした。しばらく読んでいませんでしたが、読んでいない新作がたくさんあるので楽しみにこれから読みたいなと思います。

 

遠田さんの作品で私が1番好きなのは、「雪の鉄樹」と「蓮の数式」。(1つを選べなかったので2つ挙げます。)

 


雪の鉄樹 (光文社文庫)

ここまで酷い扱いを受けても・・・罪を償い続ける主人公に胸が痛くなります。

 


蓮の数式 (中公文庫)

算数障害を始めて知りました。人は不完全だからこそ、惹かれ合うのかもしれません。

 

 

遠田さんの本には悲しみと共に、優しさがあります。そこに私は魅かれるんですよね。

 

年が明けてからしばらく元気がなかった私ですが、好きな本の話をしていたら何だか元気になってきた気がします。

 

 

ミニマリストや片づけと関係ない趣味の話なのに、最後まで読んでくださってありがとうございます。

読んでくださる方にいつも、力をもらっています。

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