こんにちは。ミニマリストのねこです。
今日は気分が落ち込んでいます。人間としてうまく生きられない。人の中に馴染めないし、働くことも苦手、ブログもうまく書けない。
自分のダメなところばかり見えてしまって絶望する。そんな落ち込んだ日に私が決まって読む本があります。
絶望名人カフカの人生論。(カバーは読んでいるときに邪魔なので外す派です。)
見開きになった右ページがカフカが書いた短文、左ページが解説になっているので、元気がないときにも読みやすいです。
落ち込んでいるときにポジティブな言葉を読んでいると、それができない私ってなんてダメなんだろうと自分を責めたり、もう頑張っているのにこれ以上頑張れないとさらに落ち込んだりしてしまうので。
落ち込んでいるときには、同じように人生に絶望していた人の言葉、ネガティブな言葉が落ち着きます。ネガティブな言葉は落ち込んだときに、優しく寄り添ってくれるような気がします。無理に元気になろうとしなくて良いよ、生きるのって大変だよねって。
将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
(引用:絶望名人カフカの人生論)
つまずきすぎて、もう起き上がれないと疲れた心にしみます。偉大な作家であるカフカでさえ人生はこんなにつらいものだったんだと励まされます。
ぼくは人生に必要な能力を、
なにひとつ備えておらず、
ただ人間的な弱みしか持っていない。
(引用:絶望名人カフカの人生論)
まさに今日の私のようなネガティブすぎる思考回路。悩んでいるのは私だけじゃないと激しく共感しました。カフカも学校や仕事、人間関係が苦手だったみたいです。
それでも私からしたら、作品が売れなくても認められなくても小説を書き続け、自分の作風を貫き通したカフカはとても強い人間だなと感じます。
こういった言葉を残せたのはきっと、カフカが私よりずっと暗くて深くて孤独な場所にいたからだと思います。自分や生きづらさから逃げずに真正面から向き合い、ネガティブを突きつめたカフカだからこそ残せた言葉ですね。
そんなことを考えながら本を読んでいると、ネガティブな言葉のはずなのに読み終わる頃にはちょっとだけ心が軽くなったような、今の気持ちを受け止めたいというような気持ちになるから不思議です。そしてブログが書きたくなりました。
本を読み直して、私は全然自分が思ったこと書けてないなと思いました。型通りに書かなきゃとか、明るく良いことだけ書かなきゃとか無意識に自分を縛っているんですよね。そういう文章って読み返してみても、正しいかもしれないけど真面目で面白くない。全然心に響かない。
私が本当にしたいことは書きたいことはそうじゃなくて、思っていることを素直に言葉として表現することなのに。もっと気持ちを乗せた文章を書きたいって思いました。人の目とか傷つきたくないとか考えてしまう私にとって、とても難しいこと。
話が逸れてしまいましたが、人生に絶望しネガティブを貫き通したカフカの言葉は弱ったときこそ私を救ってくれる言葉です。こういう本に出会えると、このために生きてたんだって思えます。
今日はいつもよりはちょっと素の自分で、気持ちを乗せて書けたような気がします。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。